ミステリーレコード

Coexistence of Science and Mystery

幽霊が見える人と見えない人 ~霊感と偶然の謎~

「幽霊を見た事がある」とか、「あの場所には幽霊がでる」などと心霊現象についてお話をした事は誰にでもあると思います。見た事がある人は、その時の恐怖体験や不思議な体験を語ったり、見た事が無い人は興味を持ち、その場所を聞いたりと、幽霊について話をします。

ちなみに幽霊をウィキペディアで調べて見ると、死者の霊が成仏できずに姿を現したものと書いてあります。この世に未練があり亡霊や祟りなどと言われ人が恐怖を感じる存在というイメージが強いと思われます。

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頭の中では幽霊という存在がすでに確定していて、それが見えるか見えないかは霊感の強さによって分かれると思っていませんか?

もしくは、心霊現象自体が「脳の中で作られた幻覚や見間違えによるものだ」と否定的な見解をする人もいると思います。

 

今回のお話は、なぜ幽霊が見える人と見えない人がいるのか?を色々な視点から見て答えに近づけたらいいなと思い書いていきます。

 

 

人間は恐怖を感じたりすると何か気配を感じてしまうそうです、後は思い込みなどによって、見間違えたものをよりリアルに感じてしまい、それを幽霊と思い込んでしまう事もあるそうです。

 

Yahoo!ニュースでこんな記事がありました。

news.yahoo.co.jp

このニュース記事によると、心理学者ジェームズ・フーランが実験を行い、参加者を2つのグループに分け、1つのグループには「この劇場には幽霊がでる」と、もう一つのグループには、「この劇場は改装中だ」とだけ伝え、劇場内を歩き回ってもらった。

幽霊が出ると聞かされたグループは、あちらこちらで幽霊の気配を感じ、そうでないグループは特に何も感じなかったと。

 

これは、幽霊の存在を頭の中、心の中で意識する事によって、気配を感じてしまうが、それは幻想や幻覚、幻聴であり、幽霊は存在しないという実験結果としてのニュース記事です。

この実験では、幽霊が出ると聞かされたグループは、何か気配を感じたかも知れませんが幽霊自体を見てはいません。幽霊を見たという人の中にははっきりとした幽霊をみたと言う方も多く、話を聞いても見間違えや気配だけで説明できるようなものでは無い気がします。

 

そう考えると、やっぱり霊感という特別な感覚が幽霊の存在を感じ取り意識に浮かび上がらせているのか?

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そもそも幽霊の存在を意識する事なんてできるんでしょうか?

幽霊の存在自体が客観的に確定されいる訳ではなく、人それぞれに幽霊像みたいなものがあると思われるし、幽霊を見た人だって自分が頭の中に想像していた幽霊を見たとも思えません。なんとなくこんな感じだろうと思っていても、全く違った幽霊を見たと言う人もいるかも知れません。

 

例えば「インビジブルゴリラ現象」というものがあります。

en.wikipedia.org

 

ある事に集中している事で、他の見えているはずのものが見えない事があるという現象です。学生達がバスケットボールをパスするビデオを制作しました。

白いシャツを着た選手達がボールをパスする回数を数えるようにと求められた視聴者は画像の中央に映る着ぐるみをきたゴリラには気づかない事がよくある現象です。

 

人は意識しないものを意識に浮かべる事はできません、つまり見る事ができないんです。

ただ、「偶然」意識する事ができれば見る事ができるかも知れないとも言えます。

 

例えば「今日の帰り道で、黄色いナンバーの車は何台みましたか?スマホで電話をしながら歩いている人を何人見ましたか?コンビニに貼ってあるポスターには何が載っていましたか?」おそらく、「分からない」と言うと思います。

だけど、明日の帰り道に黄色いナンバー、電話しながら歩いてる人、ポスターの内容をチェックしてきたら1000円上げるよとでも友達に言われたら見えると思います。もし、黄色いナンバーが幽霊だとしたら、電話しながら歩いてる人が幽霊だとしたら、ポスターの内容が幽霊だとしたら、幽霊を見た事になりませんか?

 

あくまで例えばなしですが、そういった事で幽霊を意識する事で見えるひとと見えない人がいるんではないかなと思えたりもするんですがどうでしょうか?

 

まだ問題はあります。

黄色いナンバーが幽霊だとしても、最初の黄色いナンバー(幽霊)を意識できる「きっかけ」が何なのか?という問題です。意識する事ができれば見えるが、存在の分からない幽霊を意識するきっかけが無ければ見る事ができません。

人は意識しないものを意識に浮かべる事はできません、つまり見る事ができないんです。ただ、「偶然」意識する事ができれば見る事ができるかも知れないとも言えます。

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友達に黄色いナンバーを見てくれと言われないと絶対に見れないという訳ではないですよね。

たまたま、なんとなく、ふと気づいたら、黄色いナンバーを意識してしまう事もあると思います。信号待ちの先頭に止まっている車が黄色いナンバーで特に気にも留めずに見ていると黄色いナンバーだと意識してしまったりすることありませんか?

 

その意識が続いていると、黄色いナンバーの車を他で見ても意識して見えてしまいます。そしてその意識が消えるとまた見えなくなります。次の日、帰り道で目の中に入っているとしても、もう見えていません。

 

もし、霊感の強さで幽霊が見えるものだとしたら、強い人は常に見え、弱い人は見える事がないという事になるし。知り合いの中でも幽霊を見た人って、常に見えている訳ではなく、一度だけ見たがそれ以来見た事がないという人ばっかりです。

 

幽霊を見る事に関しては、あまり霊感という能力、感覚は関係してないような気がしませんか?そうなると、幽霊が見えるのは偶然説がそれなりに信憑性があるように思えるのは私だけでしょうか??

 

人の意識はとても不思議で、人類最大のミステリーと言われています。

 

もう一つ、幽霊が見えるのは偶然説の説明として幽霊側からのアプローチがあります。もちろんこのアプローチも偶然によるものです。

 

こちらも黄色いナンバーで例えて説明します。

車が急に飛び出してきて、危うく事故にあいそうになったりした時に車を見ると思いますが、その時にナンバーが目に入り意識してしまう事で見えてしまう。車を意識する事によって、偶然ナンバーにも意識が向いてしまう事はあると思います。ナンバーを意識しようとして車を見るのではなく、車を見た時、偶然ナンバーにも意識が向いてしまうという事。そのような幽霊側からのアプローチも幽霊は人を選んでアプローチしているのかも知れませんが、その人にとっては偶然だと思います。

死者の霊が成仏できずに姿を現したもの、更に未練があるのならば幽霊にも意識があり幽霊側から人へのアプローチがあったとしてもおかしい事はありませんが、やっぱり偶然のきっかけが無ければ見る事はできないんだと思います。もしかしたら幽霊側のアプローチは頻繁にしているが、なかなか人に気づいてもらえないのかもしれないですね。

 

今回は、黄色いナンバーを幽霊と例えてみたんですが、うまく伝わってくれたかな?

幽霊の存在って、なんとなくイメージできても言葉で説明する事って難しいですね。

 

幽霊を見てしまった時、あなたは霊感によるものだと思いますか?今回書いたような偶然によって見えてしまったものだと思いますか?それとも別の何かによるものだと思いますか??

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幽霊が見える現象に関して客観的事実は存在しません、だから色々なストーリーが語られて行くんだと思います、偶然説も私が勝手に考察したものであり真実はわかりません、そのストーリーをエンタメとして楽しんでいただけたらいいかなと思っています。ただ、こう言ったストーリーがあふれる事で真実から離れて行ってしまうのも確かであり、過激になると陰謀論フェイクニュースとなってしまいますのでご注意を。

 

最後に、Yahoo!ニュースの記事の中で紹介されている本「超常現象の科学/リチャード・ワイズマン」は読んだことがありますが、本の内容は幽霊現象や超能力などを科学的実験によって、脳の認知システムの盲点だと説明されています。心霊現象などを信じていようと信じてなかろうと、何かしらの恐怖を感じてしいますが、この本を読んで見るとその恐怖を少し減らせる事ができると思います。

 

 

何を信じるかは自由ですが、その前に反対側にあるものも知る事はとても大事な事だと思っています、でわでわ。