ミステリーレコード

Coexistence of Science and Mystery

アイスマンの呪い(5300年前のミイラ)

アルプス山脈にあるイタリア・オーストリア国境のエッツ渓谷にて、考古学界を揺るがす飛躍的発見をしました。

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1991年9月19日  アルプス登山のルートから外れた場所を歩いていた観光客、ヘルムートとエリカのジモン夫妻は、溶けた雪の下からミイラ化した遺体を発見した。ヘルムートが遺体を発見した時に、写真を撮ろうとした時、エリカはやめなさいと言って止めようとしたんですが、一枚写真を撮ったそうです。

当初は通常の遭難者の遺体として処理されていたんですが、彼の周囲から見つかった物品が現代では見慣れないモノだった為に、司法解剖の前にインスンブルック大学の考古学者に見せました。遺体は約5300年前のものと判明、有史以前の暮らしを知る鍵となる、この世界最古のミイラはアイスマンと名づけられました。

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アイスマンの死因。

研究者たちは当初アイスマンは凍死説が有力であったが、2001年にX線撮影調査で左肩に矢尻が見つかり、これが死因であることの可能性が高まった。ただし、死体の解剖分析は極めて貴重な資料を損傷するとして許可されないため実証する事が難しかった。2007年にチューリヒ大学などの研究チームが行ったコンピューター断層撮影装置により、動脈付近の傷が詳細に分析され、動脈損傷による失血死であったことが実証されました。

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呪いの始まり

たびたび山へ出かけていたヘルムート、アイスマン発見から13年後の2004年10月7日、数時間後に戻るとエリカに伝えて山へ出発、すぐに戻るつもりだった為に財布なども持たずに出ています。歩きなれた山のはずですが、日が暮れても戻りません。付近のホテルは明かりをつけて待機してくれていましたが雪が降り始めてきてエリカも覚悟を決めていました。捜索救助隊が出動。8日後の捜索が打ち切られる寸前、猟師が渓谷の底で遺体を発見し、その遺体がヘルムートでした。奇妙なのはその遺体のすがたは、アイスマンが発見された時の姿と同じくうつ伏せで半分雪に埋もれていました。

 

この事故に着目したメディア、記者らは呪いを疑い始めますが、妻エリカは不吉な因果関係を否定しています、ただの運命だと。

 

 続く不可解な死

この事に興味を持った記者たちは、更に深く追求する事になり、アイスマンに関わった人たちのその後を調べていきます、すると何人かが奇妙な死に方をしている事が分かってきました。

最初に亡くなっていたのは、アイスマンを山から移動させた地元の検視官のヘン。

凍った地面から掘り出す際に彼は遺体の腕を折ってしまった(当時では、それほど貴重なミイラだとは思わずに雑に扱っていたのかもしれない)ヘンはアイスマンを移動させた10か月後、アイスマンについての講義に車で出かける途中に対向車が道をそれ、正面衝突してしまいます。ヘンの妻もその車に乗っていたんですが軽傷でした。ヘンはその場で即死だったそうです。

 

次は、アイスマンを掘り出す時に同行したガイドのカート・フリッツです。カートは2年後に山中をガイドしていました、その時は真夏でしたが急な天候の変化で視界はほとんどゼロになり滑落してしまいます、その滑落が原因で雪崩となり数人が巻き込まれてしまいます、その雪崩事故で死亡したのはカートだけでした。

 

ハーツェルはアイスマンを掘り出す様子を撮影していたレポーターです、2004年6月に脳腫瘍で亡くなっていました、47歳でした。ただの偶然なのか?ヘルムートと同じ13年後でした。

 

インスンブルック大学の先史学教授のコンラッドアイスマン発見後に最初に調査をした考古学者で「5000年前の男」という著書も出しました。調査に人生をかけていた彼はアイスマンの父とも呼ばれていました。2004年10月にレポーターの方に呪いについて見解を尋ねました。コンラッドは「次は私かも」と冗談を言っています。この半年後に彼は死亡しました。運動ニューロン疾患という珍しい病気でした。

 

 

 呪いはあるのか?

アイスマンに関わった5人とも死亡しています、死者が見つかるたびに呪いの疑いは強くなります、もちろんただの偶然かもしれません。関係者を総体的に見れば13年で5人は多すぎる数字ではありません。この呪い事件を調査しているチームの一人が「私は科学を信じていて、解析の重要性も分かっています。ですが、それでも説明のつかない何かがあると思います」と言っています。

 

昔から色々なかたちで呪いというのがありますよね、死者によるモノだったり、生きてる人間によるモノだったり、その呪いを科学的には証明できないと思うんだけど、呪いって偶然の重なりや、人の思い込みによるモノなんじゃ無いかな?と思ってます。その複合的なモノなのかも知れません。お祈りなんかも同じ事なのかも?

 

呪うという意識が、偶然という形で現実化される。その意識が大きくなれば現実化されるモノも大きくなる。もしかしたら呪いはシンクロニシティをコントロールするチカラの事なのかなと考えたりもします。

 

わからない事に関しては、考える事以上進める事はできないんだけど、もし山へ行った時にミイラを発見してしまった時は、写真を撮ったりいたずらをしない方がいいと思いますよ。

 

でわでわ。

 

 

 

今回の事件はYouTubeチャンネル 

ID Investigation Discoveryからミイラの呪いを元に紹介しました。

ミイラの呪い【怪事件ファイル】【見たら最後―後戻り不可】 - YouTube